若葉が眩しい季節となりました。
しかしながら、この清々しい緑の中に異色を放った木が数本ございます。
このオレンジ色に染まった木でございます。
一度ネットで調べてみたのですが、カタカナの名前や説明が沢山並んでおり、それらを見ただけで画面を閉じてしまいました。しかしながらオーナー様をはじめお散歩の人などからも問い合わせが多く、
「ファ…何とかカンとかという酵母が原因でこのような色になるみたいですぅ~」
と、適当な受け答えをしては笑ってごまかし、その場をすり抜けてきましたが、そうも言ってはいられなくなりました。
そのようなことで! 少し気を引き締めて再度、調べ直してみました。
これはミズキ科の木によく見られる現象のようです。
因みに、ミズキは根から吸い上げた水分を上昇させる力が強く、春に枝を切ると切り口から樹液がしたたり出ることから、「ミズキ」という名前がつけられたとも言われております。
ミズキの樹液は無色透明ですが、「ファフィア酵母」というオレンジ色の色素を持つ酵母がつくと、このような鮮やかな色に変化するようです。
ですが、色々な説明の中でこの酵母は上記のように「付着」説と、ミズキの樹液の中に元々生息しているものという説がございます。どちらが正解なのかは今のところわかっておりませんが、画像のような現象があらわれるのはファフィア酵母によるものであることは確かなようです。
またファフィア酵母は、天然カロチノイド(キサントフィル類)であるアスタキサンチンを多量に含有しているようです。
アスタキサンチンは、ビタミンEの500倍以上の抗酸化性を有しており、生体内で発生する有害な活性酸素を抑制し、免疫力を高める作用があるようで、現在は、養鶏場の鶏たちの健康維持や色の濃い卵作りにも多大な効果を発揮しているようです。
素晴らしい酵母であることがわかりました。
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